妊娠糖尿病とは？妊娠中の糖尿病・妊娠性糖尿病とは

妊娠糖尿病とは、赤ちゃんを妊娠してから、様々な原因によって罹る、妊娠中の妊婦には多い、糖代謝異常です。妊娠糖尿病は、既に糖尿病に前から罹っていた、妊娠糖尿病とは違うもので、妊娠中に発生する糖尿病です。

妊娠糖尿病は放置しておくと、赤ちゃんに影響を及ぼすだけではなく、母体にも影響があり、難産になる可能性もあります。

しかし、血糖値をしっかりと管理すると、治る可能性がありますので、今から妊婦になる方は、把握しておくのも必要です。元気な赤ちゃんを産む際にも妊娠糖尿病を把握し、対策していく必要があり、巨大児や帝王切開になる可能性もあるのです。

妊娠糖尿病とは、妊娠中は赤ちゃんに栄養を与える際にの胎盤が作られますが、この時に、胎盤から糖の代謝が悪くなりやすいホルモンが出ます。インスリンの働きが悪くなり、糖の代謝が悪くなりますので、血糖値も上がります。

ここで、バランスの取れた食事を摂っているといいのですが、果物や甘いものが食べたくなりますので、多くの妊婦が、食べ過ぎる傾向があります。しかも、妊娠糖尿病は8人に1人の傾向でなりやすいのです。

たまに、妊娠中に明らかな糖尿病が分かる場合がありますが、その際には妊娠糖尿病ではありません。

また、妊娠糖尿病は家族に糖尿病歴がいる方がなりやすい場合があります。特に、母親が妊娠糖尿病だった場合は、娘が妊娠糖尿病になる可能性は約25％とともいわれています。そのため、妊娠糖尿病にかかかることによって、将来にも関わりがあるのです。

妊娠糖尿病は、普通の糖尿病とは違うもので、診断基準や治療の方法までもが違います。母親が妊娠糖尿病になったとしても、糖尿病患者のように普通に食事を摂ってしまうと、赤ちゃんに栄養が行き渡らなくなり、衰弱したり、逆に栄養を与えすぎることで巨大児になることもあります。

妊娠中の糖尿病といわれている妊娠性糖尿病も、妊娠性糖尿病と同じ意味ではありますが、妊娠している方が痩せていたり、太っていても変わりはありません。

妊娠性糖尿病になると、高血糖状態が続きますので、赤ちゃんも高血糖になる可能性もあります。また、赤ちゃんが栄養を取り過ぎると、栄養の分が普通だと勘違しますので、多めの栄養を与えなければ、低血糖になる場合も出てきます。

しかし、妊娠性糖尿病になっても治る可能性は非常に高く、ほとんどの方が、妊娠糖尿病を患っても、血糖値を下げています。出産後は胎盤を外せますので、インスリンを妨げるのは無くなります。

妊娠性糖尿病になると、将来2型糖尿病になる可能性が非常に高いといわれています。2型糖尿病になる可能性が高いのは研究によって分かったことですが、ほとんどの方が、妊娠糖尿病後に、糖尿病になっている場合もあります。

妊娠糖尿病で気をつける、妊娠糖尿病は、妊娠中に起きる糖尿病ですが、赤ちゃんだけではなく、妊婦にも様々な影響を与えます。しかも子供が巨大児になるだけではなく、妊娠中の子供が急に亡くなる可能性もあります。

妊娠糖尿病の場合は入院して治す時も多く、食事の管理なども徹底しながら、赤ちゃんの様子も見て行けます。妊娠中は、周りから「いっぱい食べて栄養つけなきゃいけないね」と言われている場合でも、食べ過ぎるのは良くありません。

また、定期検査に行く時などには、ご自身の体に何か違和感がある場合には、なるべく詳しく伝えるようにしましょう。