低血圧と貧血の違いとは?貧血の人は低血圧になりやすい?

低血圧の症状としては、立ちくらみやめまい、朝なかなか起きられない、体のだるさなどが挙げられます。こういった低血圧の症状を見ると、貧血の症状と似ているように感じますよね。

低血圧と貧血はそれぞれ名称が異なりますが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか。また、そもそも低血圧と貧血は同一と考えてよいのでしょうか。

そこで、低血圧と貧血の違いについて下記にまとめました。

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低血圧と貧血の違いとは?

低血圧と貧血は症状が似ている部分もありますので、よく混同されがちですが、実は全く異なる病気となります。では、低血圧と貧血はどのような点が異なるのでしょうか。

貧血とは

貧血とは、血液中に含まれるヘモグロビンや赤血球が少なくなっている状態です。ヘモグロビンには血液を通して酸素を全身に運ぶ働きがありますので、ヘモグロビンが少なくなると酸素が行き渡らず、体が酸素不足の状態になります。

酸素不足になると体には様々な症状が現れます。例えば、心臓や肺が過剰に働いて酸素不足を補おうとするため、息切れや動悸が起こりやすくなったり、少し動いただけで疲れやすくなります。また、脳が酸素不足になることで、めまいや立ちくらみ、頭痛といった症状が現れます。

低血圧とは

低血圧とは、心臓が血液を押し出すポンプ機能が弱くなっていたり、末梢の血管が拡がっていることで、血圧が下がっている状態です。低血圧の場合、貧血のようにヘモグロビンや赤血球の量が減少しているということは全くありません。

なぜ血圧が下がることでめまいや立ちくらみが起こるのかと言うと、血圧が低い状態で長時間立っていると、血液が体の下の方に溜まり、その分脳が酸素不足の状態になるためです。脳が酸素不足になることで、めまいや立ちくらみなど貧血と同じような症状が現れるのです。

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貧血の人は低血圧になりやすい?

貧血の人が低血圧になりやすいということはありません。上記で記載した通り、低血圧と貧血は全く関連性のない病気となります。貧血は血液中のヘモグロビンや赤血球が不足し、体内が酸素不足になることで起こりますが、血圧の低さは関与しません。

また、低血圧は心臓のポンプ機能が弱まることなどが原因で、血圧が低下している状態となりますが、ヘモグロビンや赤血球の量は至って正常です。ただ、それぞれ原因は異なっても、結果として脳が酸素不足になるため、めまいや立ちくらみなど一部同様の症状が現れるのです。

しかし、低血圧と貧血は全く異なる病気となりますので、貧血の人が低血圧になりやすいということはありませんし、逆に低血圧だと貧血になりやすいということもありません。

ただ、低血圧と貧血を併発する場合はあります。特に第二次性徴の時期、いわゆる思春期は低血圧と貧血を同時に発症しやすいとされています。低血圧と貧血が同時に起こると、低血圧の貧血どちらか一方を発症している場合よりも、症状が重くなることが多いため注意が必要です。

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