糖尿病の教育入院とは?目的やスケジュールは?入院の費用は?

糖尿病の教育入院とは、糖尿病の理解を深めて今度の治療方針を確認するための入院となります。糖尿病の教育入院の主な目的は、治療そのものではなく、患者が食事や運動などの自己管理が出来るようになることです。

糖尿病は完治することが極めて困難な病気となりますので、どうしたら糖尿病と上手く付き合っていくことが出来るのかを教育入院を通して学びます。

そこで、糖尿病の教育入院について、また教育入院のスケジュールや目的、入院で掛かる費用についてまとめました。

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糖尿病の教育入院とは?教育入院の目的は?

糖尿病の教育入院とは、糖尿病がどういった病気で、今後どのように自己管理をしていく必要があるのかを理解するための入院です。

糖尿病は、重症化すると糖尿病性腎症などの合併症を発症するリスクが高い恐ろしい病気ですが、具体的な症状が現れるまでは自覚症状がほとんどないという面もあります。

そのため、糖尿病と診断されていても、特に何も気にせず過ごしているという方も少なくありません。

ただ、しっかりと自己管理が出来ていないと、糖尿病の症状はどんどん悪化し、最終的に合併症を発症することになります。

そこで、糖尿病の症状が重症化する前に、糖尿病についての正しい知識や自己管理の方法を学び、糖尿病とうまく付き合っていくように導くのが教育入院の主な目的となります。

糖尿病の教育入院の内容やスケジュールは?

糖尿病の教育入院の内容やスケジュールは、医療機関によって異なりますが、まずは血液検査や心電図などの各種検査が行われます。その後も、血糖値の変動を見るための採血や尿検査、腹部のCTや超音波検査、骨密度測定など様々な検査が進められます。

そして、各種検査と並行して、管理栄養士による栄養指導があります。栄養バランスの整った食事、糖尿病に適した食事がどういったものかについてレクチャーを受けます。また、肥満の方は適正な体重やエネルギー量についても指導され、体重の管理の仕方を学ぶことが出来ます。

他に、糖尿病の教育入院では、理学療法士からの運動療法についての指導もスケジュールに組み込まれています。血糖値を下げるための運動の仕方について、個別に指導を受けることが出来ます。

また、医師や看護師からは、薬の種類についての説明や飲むタイミングの指導、そして必要な場合はインスリン注射の正しい打ち方のレクチャーもあります。

糖尿病の教育入院は、上記の内容を3日~2週間程度の入院期間の間に実施する流れとなります。

糖尿病の教育入院に掛かる費用は?

糖尿病の教育入院に掛かる費用は、医療保険が適用されますので、3割負担の場合はおおよそ3万円~15万円程度となるのが一般的です。

ただ、教育入院の入院費自体は、各医療機関で個別に設定されていますので、病院によってはかなり高額になる場合もあります。

また、教育入院の日数についても、数日から数週間程度と病院によってバラつきがあります。

入院の日数が少ない場合の費用は数万円程度となりますが、入院の日数が多い場合はやはり10万円以上の入院費は必要になるでしょう。

糖尿病の教育入院は、多くの病院で実施していますが、近くに教育入院を行っている医療機関が無い場合は、遠方まで行く際の交通費も掛かりますね。

教育入院をする時間とお金がない場合は?

糖尿病の教育入院は、糖尿病と上手に付き合っていくためには、非常に有効で意味のあるものと言えます。

ただ、教育入院は短くても数日、長ければ数週間のスケジュールとなりますので、長期間仕事を休めない方もいますよね。

また、糖尿病の教育入院の費用は、医療保険が適用されますが、3割負担でも最低数万円の入院費が掛かります。そのため、糖尿病の教育入院は、現実的に難しいという場合も多いでしょう。

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