白衣高血圧とは?症状や特徴、原因は?白衣高血圧のリスクは?

白衣高血圧とは、自宅など普段生活している場所で血圧を計測すると正常値にも関わらず、病院などの医療機関で血圧を測定すると高血圧の数値になることを指します。

医師や看護婦が着用している白衣に反応して血圧が上昇することから、白衣高血圧と呼ばれていますが、他に白衣症候群や白衣現象、ホワイトコート症候群といった名称で呼ばれることもあります。

そこで、白衣高血圧の症状や特徴について、また白衣高血圧の原因は何なのか、白衣高血圧にはどういったリスクがあるのかについてまとめました。

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白衣高血圧とは?

病院に行って診察室に入ると、多少なりとも緊張しますよね。また、診察で良くないことを言われるのではないかと身構えてしまう方も少なくないでしょう。

病院や診療所、健診所という特殊な場所において発症してしまうのが白衣高血圧です。

白衣高血圧は、1980年代に初めて提唱された現象となりますが、現在も明確な基準というものは決まっていません。

ただ、日本医療機能評価機構が提唱する白衣高血圧の基準としては、診察室血圧が140/90mmHg以上、家庭血圧が135/85mmHg未満となっています。

白衣高血圧の基準は統一されていませんので、必ずしも上記に該当すれば白衣高血圧と判断されるわけではありませんが、病院で高血圧と診断された方の15%~30%の方は白衣高血圧だと言われています。

白衣高血圧の症状や特徴は?

白衣高血圧の症状は、病院などの医療機関で血圧を測定すると、一時的に血圧が上昇してしまうということです。

白衣高血圧は、日常生活での血圧は正常値を示しますが、医療機関で測定した場合に限り、血圧が高血圧の数値を示します。

白衣高血圧は、若い年代の方よりも高齢者に多いのが特徴です。高齢者は血圧の変動が起こりやすいため、病院という場所や医師に反応して血圧コントロールが乱れやすいのです。

ただ、高齢者の白衣高血圧の場合は、1回目の測定では高血圧の数値でも、気持ちを落ち着けて2回目に計測すると正常な数値になる場合が多いとされています。

対して、若い年代の白衣高血圧の方は、何回測定しても病院では血圧が高くなるという特徴があります。

白衣高血圧の原因は?

白衣高血圧の原因は、一種のストレスによる反応だと言えます。病院に行き、診察室に入るとドキドキしたり、気持ちが落ち着かなくなる人も多くいます。

精神的に不安定になってストレスを感じたり、緊張状態になると、自律神経の交感神経が優位に働きます。

交感神経が活発になると、血管が縮小し、血圧が上昇しやすくなるのです。

特に、自分の健康状態に不安がある場合は、血圧が高いと言われるのではないかと不安になり、ますます緊張して血圧が上昇することもあります。

白衣高血圧のリスクは?

白衣高血圧は、病院で一時的に血圧が高くなるだけですので、基本的には正常な血圧の方と変わりません。

ただ、自宅できちんと血圧を測定している方でなければ、白衣高血圧はなかなか気が付きにくいものです。

そのため、白衣高血圧であるにも関わらず、通常の高血圧と診断されてしまう場合もありますので、処方された薬で血圧が下がりすぎるといったリスクを伴います。

薬で血圧が下がりすぎる

    高血圧の治療法の1つとして、降圧剤を使用した薬物療法があります。降圧剤は名前の通り、血圧を下げる薬となりますので、高血圧の方には有効です。ただ、白衣高血圧の方は、普段の血圧は正常値となります。
    そのため、降圧剤を使うと血圧が下がりすぎてしまい、体調が悪くなるというリスクがあります。

本当の高血圧に移行しやすい

    白衣高血圧は、常に血圧が高い一般的な高血圧とは異なります。ただ、いくつかの研究では白衣高血圧の方は、数年後に本当の高血圧になりやすいという結果が出ているのです。明確な原因はまだ解明されていませんが、白衣高血圧の方は正常な血圧の方もよりも、高血圧になるリスクが高い可能性があります。

白衣高血圧は自宅での血圧測定が重要

自宅での血圧測定の習慣がなければ、白衣高血圧だと自覚するのはかなり困難になると言えるでしょう。

普段の血圧の数値が分からなければ、病院などの医療機関で測定した血圧がいつもより高すぎると気が付くこともできませんよね。

そのため、自分の正確な血圧を認識し、白衣高血圧かどうかを判断するためにも、自宅でも起床時や就寝時などの決まった時間に血圧を測ることが重要となります。

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