ステロイド糖尿病とは?症状や特徴は?ステロイド性糖尿病の原因は?

ステロイド糖尿病とは、ステロイド薬を長期間使い続けることで発症する糖尿病です。

ステロイド薬は、免疫抑制作用や抗炎症作用がありますので、アレルギー症状やリウマチ、膠原病の治療薬として幅広く使用されています。

ただ、使い続けることで、糖尿病を発症する危険性がある薬でもあるのです。

そこで、ステロイド糖尿病の症状や特徴について、またステロイド性糖尿病の原因についてまとめました。

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ステロイド糖尿病とは?

ステロイド糖尿病は、食生活や運動などの生活習慣、あるいは遺伝などが原因で発症する一般的な糖尿病とは異なり、ステロイド薬を使用することで発症します。

ステロイド薬は1950年代頃から日本でも使用できるようになりましたが、ステロイド薬を使用した患者が糖尿病になる症例が出はじめたのです。

つまり、ステロイド薬の副作用によって発症するのがステロイド糖尿病となります。

ステロイド薬を使用すれば必ずステロイド糖尿病になるというわけではありませんが、ステロイド薬を使用する期間が長く、使用量が多ければ多い程発発症するリスクが高まるとされています。

ステロイドとは?

ステロイドとは、副腎皮質ホルモンの1種で、腎臓の上にある副腎で生成されます。

そして、ステロイドを使った薬がステロイド薬、あるいはステロイドホルモン剤と呼ばれています。

ステロイド薬には、炎症を抑える抗炎症作用や免疫力を抑制する免疫抑制作用があり、ネフローゼや膠原病、アレルギー症状や喘息、リウマチなどの治療で使用されます。

ステロイド糖尿病の症状や特徴は?

ステロイド糖尿病の症状は、一般的な糖尿病で現れる症状と同様に、目のかすみや頻尿、喉の渇きや空腹感、手足のしびれや皮膚の乾燥、疲労感や傷が治りにくくなるといった症状が見られます。

症状は徐々に現れますので、初期の段階ではなかなか気が付きにくく、自覚症状がない場合が多いという点も一般的な糖尿病と同じです。

ただ、ステロイド糖尿病には、一般的な糖尿病とは異なる特徴がいくつかあります。

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合併症が起こりにくい

    ステロイド糖尿病は、食生活や運動不足、遺伝や加齢といった一般的な糖尿病の発症原因とは異なりますので、糖尿病網膜症や糖尿病腎症、糖尿病神経障害といった合併症が起こりにくいという特徴があります。
    ただ、合併症になるリスクが全くないというわけではなく、ステロイド糖尿病でも高血糖の状態が長くなれば当然合併症を発症する可能性はあります。

食後に血糖値が上がりやすい

    ステロイド糖尿病の場合、空腹時の血糖値は正常値を示しますが、食後の血糖値が上昇しやすいという特徴があります。
    特に、昼食後、日中の血糖値が上がりやすいというのもステロイド糖尿病の特徴です。

ステロイド性糖尿病の原因は?

ステロイド性糖尿病の原因は、ステロイド薬を一定期間以上使い続けることです。

ステロイド薬は、糖質コルチコイドという成分が主に含まれていますが、糖質コルチコイドにはインスリンの働きを妨げる作用があります。

つまり、ステロイド薬を服用することで、血糖値を下げるインスリンが正常に機能しなくなるため、血糖値が上昇してしまうのです。

ただ、ステロイド性糖尿病は、ステロイド薬を1回、2回使用した程度で発症することは少なく、少なくとも2ヶ月から3ヶ月程度続けて使用した場合に発症しやすいとされています。

しかし、ステロイド薬による治療は、基本的に長期間続ける場合が多いため、ステロイド性糖尿病を発症するケースも少なくないと言えます。

ステロイド薬は糖尿病の症状を悪化させる

ステロイド薬の副作用によって発症するのがステロイド糖尿病ですが、元々糖尿病の方がステロイド薬を使用する場合も、当然症状の悪化に繋がります。

そのため、糖尿病の方が何らかの理由でステロイド薬による治療を行う場合は、仮に短期間であっても血糖値の上昇に十分注意する必要があります。

また、糖尿病と診断されていない場合でも、親や兄弟に糖尿病患者がいるなど、遺伝的に糖尿病になりやすい体質の方は要注意です。

遺伝的に糖尿病の発症リスクが高い場合、ステロイド糖尿病から本当の糖尿病に発展する危険性があり、ステロイド薬の使用を止めても高血糖の状態が続くケースがあるのです。

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