高血圧の食事療法とは？やり方やポイントは？食事で高血圧は改善できる？
高血圧の食事療法とは、高血圧の治療方法の1つです。
高血圧の治療方法としては、食事療法の他に運動療法や薬物療法がありますが、まず始めに取り組むのが食事療法と運動療法による生活習慣の改善となります。
高血圧を改善するためには、食事は非常に重要だとされていますので、病院でも高血圧患者に対する食事の指導が重視されています。
そこで、高血圧の食事療法について、食事療法のやり方やポイント、食事で高血圧は改善できるのかについてまとめました。
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高血圧の食事療法とは？
高血圧になる要因はいくつかありますが、中でも大きな割合を占めるのが生活習慣の乱れです。
特に、不健康でバランスの悪い食生活を送っていると、高血圧になるリスクは非常に高くなります。
そのため、高血圧と診断された際にまず始めに行われるのが血圧を下げることを目的とした食事療法です。
日本高血圧学会が発表している高血圧治療ガイドラインでも、ガイドラインで定められた食事療法を行い、高血圧の改善に取り組むことが明記されています。
つまり、高血圧の食事療法は、高血圧治療の基本であり、非常に需要度が高いと言えるでしょう。
高血圧の食事療法のやり方やポイントは？
高血圧の食事療法のやり方やポイントはいくつかありますが、まず基本となるのが塩分を控えるということです。
塩分の取りすぎは、血圧の上昇に大きく関わりますので、高血圧の食事療法でも塩分の摂取量をコントロールすることが最も重要となります。
また、他にも食事の量を見直して肥満を改善する、お酒の量を控えるといったことも高血圧の食事療法の大切なポイントとなります。
塩分の摂取量を控える
厚生労働省が推奨している食塩摂取目標量は、男性が1日8g、女性は1日7gが目安となりますが、高血圧の方は1日6gを目標として減塩に取り組みます。
1食に含まれる食塩の量は、食事の内容にもよりますが、ラーメンなら1杯に6g～7gもの塩分が含まれていますので、既に1日の摂取量に達してしまいます。そのため、スープを飲まないなどの工夫が必要です。
また、塩分制限をする際には調味料にも注意しましょう。しょうゆなら小さじ1杯の量に0.5g程度の塩分が含まれていますので、なるべく調味料は使わない、減塩しょうゆにするなどで出来るだけ塩分を減らすようにすると良いでしょう。
適正体重を維持する
肥満は血圧を上昇させる大きな要因になりますので、なるべく適正体重を維持するように心がけましょう。
標準体重は、22×身長（m）の2乗で計算するのが一般的です。例えば、身長165cmの方なら、おおよそ60kg程度が標準的な体重だということになります。
また、身長と体重から算出するBMIの値を参考にしても良いでしょう。BMIは体重（kg）÷身長（m）×2乗で算出します。
BMIの値は、22程度が理想的で、25を超えると高血圧をはじめとする生活習慣病のリスクが大幅にアップします。
カリウムを摂取する
カリウムには、血圧の上昇を抑える作用がありますので、高血圧の食事療法でも積極的に摂ることが推奨されています。
カリウムは、新鮮な野菜や果物、海藻などに豊富に含まれていますが、果物は糖分も多いため、野菜や海藻をメインとして摂取した方が良いでしょう。
また、マグネシウムやカルシウムにもカリウムと同じく、血圧の上昇を抑える効果がありますので、ミネラル分を積極的に摂ることを意識することが重要です。
アルコールを控える
お酒の飲みすぎや飲酒習慣は、高血圧を悪化させるリスクが高まりますので、アルコールの量を制限することも高血圧の食事療法の1つとなります。
適正なアルコールの1日の摂取量としては、男性はビールなら中瓶1本程度、日本酒なら1合程度、焼酎なら半合弱程度、ワインなら2杯弱程度です。
女性は男性の摂取量のおおよそ半分程度を目安にし、もし飲み過ぎているようなら量を減らしてアルコールの摂取量を制限しましょう。
食事で高血圧は改善できる？
食事は高血圧を改善する上で非常に重要となります。実際に病院でも高血圧の方には、必ず塩分やアルコールの制限などの食事の指導が行われます。
特に日本人は、昔から塩分を多く摂取するため、脳卒中などで死亡する方がかなり多くいましたので、塩分制限をはじめとする食事療法は、高血圧だけではなく、健康を維持する上で非常に重要度が高いと言えます。
ただ、食事療法はある程度の期間継続して行うことが前提となりますので、1週間や1ヶ月程度食事療法を行えば、高血圧が改善するというものではありません。
また、食事療法を行うためには、塩分の摂取量などを自分でも確認しながら食事をする必要がありますので、どうしても手間がかかるという面はあります。
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