糖尿病性網膜症の治療とは？網膜症のレーザー治療・治療薬とは

糖尿病性網膜症は、血糖コントロールを行えていませんので、糖尿病で糖尿病網膜症になる可能性が非常に高くなります。

また、初期の単純糖尿病網膜症の際には、血糖コントロールを行うと糖尿病性網膜症の進行を止められる可能性があります。しかし、何もしなければ、単純糖尿病から、糖尿病性網膜症になる場合が考えられます。

糖尿病網膜症になると、治療をしても目が治らない段階まで来る時がありますので、早めの治療を行うのが大切です。

糖尿病網膜症は気が付きにくく、知らない間に「目の前が真っ暗になっていた」「視力が急激に下がった」などの症状が出ている場合には、もしかしたら手遅れになる可能性もあります。早期発見を行い、早めに治療すると、治る可能性があります。

糖尿病性網膜症を治療するには、まずは、血糖コントロールをするのが非常に大切ですが、糖尿病性網膜症が進行すると、糖尿病以外の治療を受ける必要が有ります。治療には、血糖コントロールや網膜光擬固定術、硝子体手術を行います。

血糖コントロールや網膜光擬固定術を行うと、糖尿病性網膜症の進行を防ぎますが、完全に視力が戻らない場合も多くあります。では、網膜症のレーザー治療や治療薬には、どのようなものがあるのでしょうか。

網膜症のレーザー治療や治療薬とは、レーザー治療は、網膜光凝固術と呼ばれているもので、単純糖尿病網膜症よりも進行した場合に行う治療法です。

糖尿病性網膜症は、進行すると、網膜に新しい血管が生え始めますが、新しい血管は脆くなりますので、傷つき出血しやすく、様々な場所に血管が生えて行くと、レンズなどの目の大切な部分にまで血管が生えます。

しかし、レーザーを照射すると新しく発生している血管を固めますので、食い止められます。網膜症のレーザー治療には、網膜の一部分に行う局所網膜光凝固術と黄斑、網膜の全体を凝固する汎網網光凝固術があります。

1回のレーザー利用は、約15分くらいですが、レーザー治療で凝固できるのは多くの場所で、人によって強い痛みを目に感じる方もいます。

レーザー治療で痛みが感じられた場合は、続けられない時もあります。レーザー治療は、病気を発見したのが早ければ早いほど、効果がある可能性が高いですが、病気に掛かる前の視力に戻るのが難しくなります。

新しい血管を食い止める際の、治療薬もありますが、硝子体に注射する必要が有りますので、効果は長続きしにくく、繰り返しの注射が必要になり、副作用を起こしますのであまり良い物ではありません。

糖尿病性網膜症を治療する際は、血糖コントロールが大切ですが、糖尿病性網膜症が進行した場合は、レーザー治療を受けなくてはなりません。しかし、治療が成功したとしても視力はほとんど戻らない場合が多く、日常に不便な点が出てくる時もあります。

糖尿病性網膜症を治療したとしても、視力が戻らないと急激な視力低下も表れます。糖尿病性網膜症を食い止める際には、定期的な精密眼底検査や血糖コントロールを行い、進行を防ぐのが大切です。

網膜症のレーザー治療や治療薬は、吐き気やめまいなどの副作用が見られる場合もありますので、糖尿病になった時には、すぐに、定期的に検査をするのが必要です。