糖尿病性腎症を治すには?糖尿病性腎症の治療・治療薬とは

糖尿病の合併症で糖尿病性腎症が発症してしまった場合には、どのように治していくことができるのでしょうか。

また、その糖尿病性腎症の治療と治療薬には、どのようなものがあるのでしょうか。

糖尿病性腎症になってしまうと、腎臓の移植や人工透析になってしまう可能性があり、人工透析ではさまざまな治療を行う必要があります。

糖尿病性腎症になることによって、身体にさまざまな症状が現れるだけではなく、糖尿病性腎症が悪化することもあるのです。

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糖尿病性腎症を治すには?

糖尿病性腎症を治すには、病期が早い段階であれば、適切な治療によって良くしていくことができるものです。また、糖尿病性腎症を治すには、「血糖」「血圧」「脂質」の3つを上手くコントロールしていくことが必要です。

血糖のコントロール

これは血糖管理の目標とする数値としてHbA1c(JDS値) 6.5%未満が適切だと言えます。

血圧のコントロール

糖尿病性腎症には高血圧が伴うことが多いため、血圧のコントロールが必要とされています。血圧は130/80mmHg未満を目標にしていき、これに加えてタンパク尿が1g/日以上の場合は125/75mmHg未満を目標にしていきます。

脂質のコントロール

糖尿病の場合には、腎症が発症しているかどうかに関係なく、脂質もコントロールしていくことが重要です。これは、LDL(悪玉)コレステロールによる健康への悪影響が考えられるためです。このLDL(悪玉)コレステロールの目標値は、120mg/dL未満とされています。

糖尿病性腎症の治療・治療薬とは

糖尿病性腎症の治療の際には、薬物療法として治療薬が用いられることがありますが、糖尿病自体に対する治療は、もちろん継続して行わなければなりません。

まず、治療薬には降圧薬を用います。糖尿病性腎症の進行を予防するには、高血圧の治療が重要になります。以前は降圧剤を使用すると、脳梗塞などに繋がる副作用が懸念されていたこともありましたが、最近では、この降圧薬による血圧を下げる作用が、低く設定されるようになりました。

また、糖尿病腎症が進行して、ネフローゼ症候群を引き起こしてしまい、むくみの症状が強く出ている患者さんには、降圧薬として利尿薬を投与し、体液が過剰になることを抑えます。ただ、利尿薬を使いすぎてしまうと、腎機能が低下することがあります。

しかし、糖尿病腎症によるむくみをそのままにしておくことは、心機能や網膜症といった、さらに深刻な悪影響を及ぼしてしまうことがあるのです。

糖尿病性腎症の治療ではむくみを重要視しています。毎日体重を測定し、その増減に応じて利尿薬の加減も必要となりますので、薬での治療といっても、患者さん自身の自己管理は欠かすことができないのです。

このように、糖尿病性腎症の治療には降圧薬や利尿薬が適していますが、これを用いるためには、患者さんの自己管理が重要となります。

つまり、糖尿病性腎症を治すには、薬を飲むことだけ頼り切ってはいけないということです。糖尿病性腎症の悪化を防ぐためにも、それぞれで治療を続けていくことが肝心なのです。

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