糖尿病インスリンの単位とは?インスリン注射の注意点とは

糖尿病の薬物療法として用いられているインスリン注射ですが、糖尿病を抱えている全ての方が、同じ量や同じ回数の注射をしているわけではありません。

血糖値の数値にそれぞれの変化があるように、インスリン注射は適切に行わなければなりませんので、インスリンの単位やインスリン注射の際の注意点を把握しておくことが重要となります。

また、インスリン注射で治療を行うとなると、1型糖尿病や2型糖尿病のどちらでも何かしら不安を抱えてしまうことがあるでしょう。しかし、安心して治療を行うためにも、きちんと注意するべきことを守って治療を続けていくことが必要とされています。

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糖尿病インスリンの単位とは?

インスリンの単位とは、インスリンの量のことを指します。そもそも医薬品の投与量は「単位」という言葉で表すものがあります。この「単位」とは、医薬品の生物的活性の強さを示します。インスリンも、世界的にこの「単位」の記載がなされます。

インスリンが発見された当時、医薬品として様々な場所で製造されていましたが、その価格はロットごとや製造会社ごとにばらつきがあったため、標準に調整する取り決めが行われました。

最初に国際標準の定義とされた単位は「8単位=1mg」でしたが、その後の技術の進歩により「24単位=1mg」となり、「ヒトインスリン26単位=1mg」と定義されました。

糖尿病の患者さんに必要な単位はそれぞれ異なるのですが、このインスリンは作用の表れ方や時間が異なる製薬があり、患者さんの状態や生活スタイルに合わせて細かく対応できるようになっているのです。

インスリン注射の注意点とは

1型糖尿病と2型糖尿病では、それぞれにインスリン注射の注意点があります。

1型糖尿病の場合

1型糖尿病では良好な血糖値を長期的にコントロールするため、インスリン注射を頻繁に行う強化インスリン療法を用います。この療法では、作用時間の長いインスリン注射を朝と夜寝る前の1日1~2回打ちます。食後の血糖値の上昇を抑えるためには、速効型のインスリン注射を1日3回のそれぞれの食事の前に打ちます。

この1日のインスリンの全量を決めるには、患者さんの体重を参考にします。1kgに対して0.8~1.0単位のインスリンが必要となるため、体重50kgの患者さんであれば1日40~50単位となります。その際には、その全量の内40%を基礎インスリン分とし、残りを食前の3回に打つのが基本となります。

2型糖尿病の場合

2型糖尿病の場合には、1型糖尿病とでインスリン注射は大きく異なります。2型糖尿病の場合では、食事療法や運動療法、経口糖尿病薬を取り入れた際でも血糖値の改善が難しい場合にインスリン療法を用います。

しかし、経口糖尿病薬を飲んでいる場合が多いため、その経口薬の服用を中止することなく、作用の長いインスリンを1日1回打つ方法から始めるといった流れもあります。その他にも朝と夕の1日2回、食前の1日3回という場合がありますが、血糖値を見ながらインスリン量を調整していきます。

1型糖尿病と2型糖尿病のどちらにも言えるのは、インスリンの量や注射を打つ回数が多いと重度の糖尿病ではないということです。これは血糖値をコントロールするために必要なインスリン量や注射の回数が人それぞれ異なるためです。

ただ、このインスリン注射は全て医師任せにするのではなく、患者さん自身で自分の血糖値の変動を知ることと、今のインスリン注射の量や回数が適切かどうかを積極的に医師に相談することが必要となるのです。

このように、インスリン注射をご自身で行う患者さんにとって、インスリンについて正しい知識を身につけておくことが必要となります。

1型糖尿病と2型糖尿病ではそれぞれのインスリン注射の打ち方が異なりますので、適切な量や回数を把握しておかなければなりません。現在インスリン療法を用いている患者さんにとって、インスリン量や回数が適切であるか積極的に知ることが重要となるのです。

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