糖尿病の原因とは?糖尿病になりやすい人・なりにくい人とは
全世界でも多くの患者数を持つ糖尿病は、主に生活習慣の乱れや自堕落な生活で引き起こされていると考えられていますが、具体的な原因とは、どのようなものでしょう。
また、糖尿病になりやすい人やなりにくい人がいると言われていますが、糖尿病患者になりやすいのは、どのような人が当てはまるのでしょうか。
生活習慣が乱れると、時間も不規則になりますので、食べる時間が遅くなります。
しかも、食べるものがファーストフードやカップラーメン等のすぐに食べられるものになりますので、身体に必要な栄養を付けられず、糖尿病になる可能性は非常に高くなります。
糖尿病の原因とは?
糖尿病の原因は、一般的に食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足といった生活習慣の乱れや自堕落な生活によるものと考えられています。
確かに、生活習慣病を引き起こす原因にもなりますので、糖尿病になる恐れがあると言えますが、実は、生活習慣だけが本当の原因だというわけではありません。
生活習慣が原因と決めると、肥満の方が全員が糖尿病になりますので、食生活を正せば糖尿病にはなりません。しかし、食生活を直しても糖尿病に罹る方はいらっしゃいます。
ちなみにですが、甘い物が好きな人が糖尿病になりやすいと言われているのも、糖尿病の本当の原因ではありません。
糖尿病の原因は、多くの原因が複数に絡み合っていると言えます。さらに、糖尿病の種類によっても異なります。
1型糖尿病の原因
そもそも1型糖尿病とは、体を外敵から守る免疫系が、膵臓のベータ細胞を異物と判断し破壊します。本来であれば膵臓のベータ細胞では、インスリンが分泌されるのですが、ベータ細胞が破壊され、インスリンが分泌できなくなり、1型糖尿病が発症します。
また、1型糖尿病には遺伝性があり、1型糖尿病を発症させやすくする「糖尿病感受性遺伝子」が存在しています。現在でもまだ詳しい原因は確定されていませんが、この「糖尿病感受性遺伝子」に加えてウイルス、食品などが1型糖尿病を発症させる原因に関係すると言われています。
2型糖尿病の原因
1型糖尿病とは異なり、2型糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの働きが作用しない状態です。2型糖尿病も遺伝が関係しますが、発症させるリスクはあまり高くはありません。
2型糖尿病の原因は、主にインスリンの分泌が悪いことやインスリンが作用しない、インスリン受容体が活発ではないからです。
インスリンは、血液中のブドウ糖がエネルギー源として、利用できるようにする役割を持っていますが、インスリン受容体とはインスリンと結合して、細胞のインスリン作用を誘うたんぱく質を指します。インスリンとインスリン受容体の働きが不足すると、2型糖尿病の原因になります。
糖尿病になりやすい人・なりにくい人とは
糖尿病になりやすい人やなりにくい人とは、1型糖尿病と2型糖尿病のどちらにおいても、おじいちゃんやおばあちゃん、父親や母親など、家族に糖尿病になったことがある人がいるなどの家族歴がある場合です。
また、1型糖尿病の多くは若く痩せ型の人に多く見られ、2型糖尿病では50歳以上の肥満気味の人に2型糖尿病が見られています。甘い物やアルコールが好きな人、ストレスを抱えている人などが直接糖尿病に繋がりませんが、様々な部分が原因で糖尿病の発症が早まり、糖尿病になる場合があります。
糖尿病になりやすい人とは反対に、糖尿病になりにくい人もいます。普段の食事のバランスが取れていたり、適度な運動をするなど、ストレスを溜めない方です。
適度な運動やストレスを溜めないのも加えて、食事では、たんぱく質や脂質、ビタミンやミネラルを決められた摂取カロリーの範囲内でバランスよく摂るのが必要です。
糖尿病治療に用いられている食事療法では、バランスのとれた栄養と必要な分のカロリーで膵臓の回復を目指します。膵臓の回復は糖尿病の予防にも繋げられます。
また、運動で体を動かすと、高血糖を改善し、合併症の予防にも繋がります。
さらに、ストレスは、血糖値を上げる時もありますので、ストレスを溜めこまずに上手く解消すると、糖尿病になりにくくなるのです。
糖尿病になりにくい人の生活を取り入れてみると、糖尿病の発症を抑えて健康維持に役立てることができるでしょう。
糖尿病の原因になっているのは、1型糖尿病と2型糖尿病では、それぞれ異なるもので、一般的に認識されているような食事や運動不足、肥満だけとは限りません。
また、糖尿病はなりやすい人となりにくい人の特徴もありますので、食事では摂取カロリーの範囲内でバランスを良くし、常に予防や対策を取るのが重要です。糖尿病の原因を把握するのは、日々の健康作りを見直せる可能性もあります。