痩せ形糖尿病とは?痩せている人でも糖尿病になる原因とは
糖尿病と言えば、太っている人が発症するというイメージを持っている方が多くいらっしゃいます。
確かに、糖尿病を引き起こしやすい食生活には、カロリーの摂り過ぎや食べ過ぎ、飲みすぎなどが関係していますので、太っている人の発症が比較的多く見られます。糖尿病以外でも、生活習慣病などでは肥満が関係する場合もありますので、太らないのが考えられています。
しかし、実際には、痩せている方でも糖尿病を引き起こす、痩せ型糖尿病と言われている種類の糖尿病もあります。痩せ型糖尿病はどのような原因があるのでしょうか。
痩せ型糖尿病とは
痩せ型糖尿病とは、痩せている人が発症しやすい1型糖尿病のことを指します。
糖尿病は主に「1型糖尿病」と「2型糖尿病」の2つに分類されますが、どちらの糖尿病も症状や特徴、原因が異なります。
国内でも患者数が多いのは2型糖尿病ですが、2型糖尿病は中高年で太っている方がなりやすく、自覚症状が無いままゆるやかに発病していき、合併症が引き起こされる病気です。
痩せ型糖尿病と言われている1型糖尿病を発症するのは、子供や若い人に多いとされています。初期には、風邪のような症状が表れ、急激に発症し、悪化するのも早いのが特徴です。
痩せ型糖尿病のように、1型糖尿病と2型糖尿病では相対的なものという印象があります。
ちなみに、1型糖尿病や2型糖尿病は、同じ糖尿病という病気ですが、症状が異なりますので、治療法も違います。痩せ型糖尿病を2型糖尿病と比べてみると、2つの糖尿病には大きな違いがあるというのが分かります。
1型糖尿病の治療法
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1型糖尿病では、インスリンが全く分泌されなくなります。インスリンは体に欠かせないもので、体外から補給をしないと、生命を維持できません。1型糖尿病になった時の治療にはインスリン注射が欠かせません。
2型糖尿病の治療法
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2型糖尿病では、インスリンの分泌や働きが低下します。治療としてインスリン注射を用いる時もありますが、飲み薬を用いる薬物療法以外の「食事用法」と「運動療法」を主に取り入れた治療を行います。
痩せている人でも糖尿病になる原因とは
痩せている人でも糖尿病になる原因は、明確なものはまだ不明とされています。しかし、血縁者に糖尿病の方がいる人がなりやすく、自己免疫の異常が考えられています。
自己免疫の異常が起きると、外敵から身を守る際の働きで、膵臓にあるインスリンを生み出す細胞を壊します。結果、インスリンが分泌できなくなりますので、インスリンの欠乏状態になり、血糖値のコントロールができなくなり糖尿病になります。
痩せ型の糖尿病の原因を作らない
痩せ型の糖尿病の原因を作らない、糖尿病は体型や年代も関係なく、痩せ型で若い人でも発症する恐れのある病気だというのが分かります。痩せている人の1型糖尿病は、遺伝や自己免疫の異常が原因として挙げられています。
ただ、明確な原因がまだ不明で、具体的な痩せ型の糖尿病の対策は難しくなります。痩せているから糖尿病にならないというわけではありません。食事で必要なカロリーを摂取し、バランスの摂れた食生活ができていなければ、太っている方と同様に糖尿病になるのも考えられます。
もし糖尿病を発症させた場合も、インスリン注射を用いる適切な治療法がありますので、インスリン注射を取り入れて治療を行っていきましょう。

