血圧は季節で変動する?夏と冬はどちらが高い?気温で変わる理由は?
血圧は常に一定というわけではなく、様々な要因によって変動しますが、血圧が変わる原因の1つに季節が挙げられます。
特に、暑い夏と寒い冬では気温の差が大きくなりますので、血圧の上昇や下降にも影響を与えます。
そのため、特に高血圧の方は、季節による血圧の変動に注意する必要があります。
そこで、本当に血圧は季節で変動するのか、また夏と冬の血圧はどちらが高いのか、気温によって血圧が変わる理由についてまとめました。
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血圧は季節で変動する?
血圧は季節によって変動します。血圧は1日の中でも早朝から日中にかけて上昇し、夜に向かって下降するという血圧の日内変動がありますが、季節による変動は血圧の季節変動と呼ばれています。
特に、日本は春夏秋冬の四季があり、季節ごとに気温が異なりますので、血圧の季節変動が起きやすい環境だと言えます。
季節による血圧の変動は、通常の反応となりますので、夏と冬の血圧が異なるからといって、特に何かしら異常があるわけではありません。
夏と冬の血圧はどちらが高い?
夏と冬では、冬の方が血圧が高くなるのが一般的です。血圧の季節変動では、夏に血圧が下降し、冬に上昇するというのが通常の変化になります。
夏と冬で血圧がどの程度変動するかは個人差がありますので、一概には言えませんが、目安としては冬の方が夏よりも最高血圧で4mmHg、最低血圧で8mmHg程度高くなると言われています。
そのため、夏に血圧を測定した時には正常な数値であっても、冬場に測定すると高血圧の数値になっている可能性もあるのです。
血圧が気温で変わる理由は?
血圧の季節変動には気温が大きく関係しています。夏は気温が高くなり、冬は気温が低くなりますよね。
周囲の気温が高くなると、体の血管が拡張しますので、必然的に血圧は低下します。逆に、気温が低くなると、血管が収縮して血圧は上昇します。
また、血管の拡張や収縮の他にも、夏と冬では気温によって血圧が変わる原因はいくつかあります。
夏に血圧が下がる原因
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夏は気温が高くなることで、血管の拡張が起こり、血圧が下がります。また、夏は暑いため汗をかいて、体内の水分や塩分が排出されやすくなります。体内の水分や塩分が減ることで血液の量も減少しますので、より血圧が下がりやすいのです。
冬に血圧が上がる原因
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冬に血圧が上がる原因は、体温を維持しようとして、体が血管を収縮させるためです。また、寒い冬は塩分の多い食事が多くなるという点も血圧が上がりやすい原因です。他にも、冬場は体を動かす頻度も減って脂肪がつきやすいことも血圧の上昇に影響していると言えるでしょう。
寒い冬は高血圧に注意が必要!
血圧が高めの方は、気温の低下によって血圧が上がりやすい冬場に注意する必要があります。
実際に、冬は夏に比べて、高血圧による脳卒中や心筋梗塞を発症するケースが非常に多くなるのです。
特に、温かい室内から寒い外へ出た際の急激な気温の変化や冷たい水に触れた際などは、血圧が上昇しやすくなりますので、非常に危険です。
そのため、高血圧と診断されている方はもちろんですが、少し血圧が高めだと感じている方も、冬場の急激な血圧の上昇には十分注意しましょう。