血圧日内変動とは?血圧が変動するタイミングは?
高血圧は重大な病気を引き起こしますので、健康を維持するために血圧を気にしているという方も多いでしょう。
ただ、自分の正しい血圧を把握するために、知っておかなければならないのが血圧日内変動です。
血圧は変動するということを分かっていないと、自分では大丈夫だと思っていたのに実は高血圧だったという事態を招きかねないのです。
そこで、血圧日内変動とはどういったものなのか、そして血圧が変動するタイミングはいつなのかについてまとめました。
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血圧日内変動とは?
血圧日内変動とは、1日24時間の中で血圧が変動することです。というのも、血圧は常に一定の数値を保っているわけではなく、1日のうちで上がったり下がったりします。
こういった血圧の変動、数値の変化を血圧日内変動と呼んでいます。
血圧は、運動や食事、睡眠など様々な要因によって変動し、常に一定の数値を保つということはありません。
そのため、正しい血圧を測定したいという場合は、朝と夜など時間帯を変えて数回測定する必要があります。
では、実際に血圧は1日のうちでどのように変動しているのでしょうか。
血圧が変動するタイミングは?
血圧が変動するタイミングは、おおまかに言うと朝と夜です。ただ、朝と夜に血圧が急激に変化するのではなく、1日の中で徐々に変動するというのが正常な血圧日内変動となります。
一般的に、血圧は朝起床する前からゆるやかに上昇し、お昼から昼過ぎ頃にかけてピークを迎えます。
そして、夕方から夜にかけて徐々に下降していき、睡眠中に最も低くなるというリズムになります。
つまり、血圧は活動量が多くなる日中に向けて上がっていき、活動しない睡眠時は低くなるという流れですね。
血圧の数値が正常で、上記の血圧日内変動もゆるやかであれば特に問題はないのですが、中にはあるタイミングで急激に血圧が変動するケースもあります。
血圧の急激な変動は要注意
血圧が急激に変動するタイミングとして挙げられるのが、主に起床時や睡眠中です。
起床時に急激に血圧が上昇するタイプは、早朝高血圧と呼ばれ、早朝に突然心筋梗塞や脳卒中を発症してしまうリスクが高くなります。
睡眠中に血圧が上昇するタイプは、夜間高血圧と呼ばれています。通常睡眠中は1日のうちで最も血圧が低くなるのですが、夜間高血圧の方は睡眠中に血圧が上がり、睡眠時無呼吸症候群などを発症する場合があります。
ちなみに、日中は正常な血圧日内変動でも最も血圧が高くなりますが、日中でも血圧が異常に上昇している場合は注意が必要です。
日中に過剰に血圧が上昇するタイプは、職場高血圧と呼ばれ、職場でのストレスなどが原因で血圧が上がっている可能性が高くなります。
上記の高血圧タイプはなかなか気づきにくいという点がありますが、放置していると高血圧の症状が悪化する危険性がありますので、要注意です。
血圧は1日に最低2回は測定することが重要!
血圧には血圧日内変動があり、常に一定の数値を保っているわけではなく、常に変動しています。
そのため、1日1回の測定では正確な血圧を把握することが難しいと言えます。
そこで、自分の血圧を正しく把握するためにも、血圧の測定は最低でも朝と夜の2回行うことをおすすめします。
特に起床時や睡眠時は、早朝高血圧や夜間高血圧などの気づきにくい高血圧の症状が現れやすいタイミングとなりますので、朝と夜の血圧はそれぞれしっかりと測定することが重要になります。

