糖尿病の症状 尿の臭いとは?尿の色・尿が泡立つ原因とは
体から排出される尿の状態を確認することで、自身の体調の変化を知ることができるということをご存知でしょうか。
糖尿病はその病名から分かるように、尿に糖が出てしまうことから、尿にいくつかの変化が表れるものです。特に、尿の臭いや色が以前とは違うことが気になったり、泡が消えにくい場合には糖尿病の可能性が疑えますので、それらを発見した場合にはすぐに適切な対処をとりましょう。
この糖尿病は自覚症状も少ないのですが、糖尿病は手掛かりは尿の状態となります。普段の尿の状態と少しでも異変を感じたら、チェックしてみることが必要となります。
糖尿病の症状 尿の臭いとは?
糖尿病の症状で感じられる尿の臭いには、甘い臭いや甘酸っぱい臭い、普段よりも強い臭いといった特徴があります。
糖尿病の症状で尿の臭いに変化が表れるのは、食事で吸収できなかった糖分が、そのまま尿として排出されてしまっているためです。
ただ、臭いの強いものを食べた際や消化不良の際にも、尿の臭いに異変を感じてしまうこともあります。糖尿病の初期症状でもある尿の臭いに不安を感じた際には、糖尿病かどうかの正しい診断が必要となります。
尿の色・尿が泡立つ原因とは
糖尿病の症状では、尿の色に変化が表れることや尿が泡立ってしまうこともあります。まず、尿の色が変化してしまう原因には、脱水症状で水分を多く摂ることが関係しています。
糖尿病の症状では、尿の量やトイレに行く回数が増えるため、脱水症状や喉の渇きが多く表れ、自然と水分を摂取する量が多くなります。すると、排出される尿の量も多くなります。そのため、無色に近い、薄い色の尿が排出されるようになります。
次に、尿が泡立つ原因は、健康な時と比べて尿に粘度があるためです。健康な人でも尿が泡立つことはありますが、これは時間の経過によって自然に消えていきます。しかし、糖尿病の場合には尿に糖分が出て、粘度を持ってしまいます。そのため、きめ細かな泡がなかなか消えないことが特徴的となっています。
さらに、糖尿病の合併症である「糖尿病性腎症」が発症している場合には、糖分だけではなく、たんぱく質も尿に出て来てしまうため、尿の粘度がさらに高くなり、泡立った尿が目立つようになるのです。
このように、糖尿病ではその状態により、尿にいくつかの変化が見られるようになります。そのため、まずは自分の尿の色や臭い、泡立っているかどうかを観察し、糖尿病のチェックを行うことが必要となります。
健康だと思っている方でも、尿の臭いや色、尿の泡立ちなどの変化に気が付いた際には、糖尿病を疑い、その対処を取り入れていかなければなりません。重大な糖尿病へ進行してしまう前に、尿の状態を知っておくことも重要なのです。