糖尿病の原因となるお酒とは?糖尿病と酒・アルコールの関係とは
糖尿病は主に適切ではない食生活が続いていると糖尿病の原因が作られると言えますが、嗜好品であるお酒はどのように関係してくるのでしょうか。
お酒が好きな方にとって、お酒を飲むのが楽しみになっている反面、病気のリスクを抱えるのではないかという不安を感じられている方もいらっしゃいます。
実は、お酒やアルコールが直接糖尿病の原因になるというのはありません。ただ、お酒の量が重要となりますので、糖尿病の原因になり難い、お酒の量を把握しておくのが大切です。
糖尿病の原因となるお酒とは
糖尿病の原因となるお酒は、お酒の種類ごとの摂取量に気を付けて行くのが大切です。
元々お酒は「百薬の長」と言われるほどの作用を持つもので、少量の摂取であれば健康に役立てられます。健康とは、主に血管内にできる血栓を溶かす作用で、脳梗塞や心筋梗塞の原因を取り除く働きをする場合があります。
少量のアルコールは、緊張を解せますのでストレスの解消になり、仕事や生活を楽しめるものにしてくれます。少量のアルコールは1日30ミリリットルと言われていて、日本酒であれば1合、ビールは大瓶1本、ワインはグラス1杯に相当します。
糖尿病と酒・アルコールの関係とは
糖尿病と酒やアルコールの関係とは、上記で言っているようにアルコールを摂取するにあたって良いことではなく、反対に健康を害する時もあります。
お酒の摂取量が度を越えると、体に害を及ぼします。体への害とは、アルコールを過剰に摂取すると、脱水症状が現れます。
そもそも、血液の流れを悪くするのは脱水症状によるものです。一見、お酒を飲んでいると水分補給ができているように感じますが、実際はお酒による利尿作用で、お酒を飲めば飲むほどトイレに行く頻度が多くなり、体の中の水分を出しやすくしますので、脱水症状になる時があります。
脱水症状になると体内の水分が少なくなり、血液はドロドロと粘度を増して流れが悪く、糖尿病の症状の悪化や合併症が発症しやすくなります。さらに、糖尿病だけではなく心筋梗塞や脳梗塞といった深刻な疾患にもなりますので要注意です。
糖尿病治療中の飲酒は?
糖尿病治療中の飲酒は、お酒を飲んでいるとおつまみが欲しくなります。飲酒中におつまみが欲しくなるのは、アルコールが食欲を増進させる作用を持っているからです。しかし、糖尿病で食事の制限がある方は、おつまみにも制限があります。
1食の摂取カロリーがオーバーするだけではなく、薬を服用する方は低血糖や体調不良を引き起こす場合がありますので、危険です。糖尿病で食事療法を行っている場合は、禁酒が条件になります。
ただ、糖尿病の患者さんでも血糖値が基準値以内で維持できていたり、合併症が見られていない、薬やインスリン注射での治療を行っていない、アルコールに依存しないといった基準を満たしていれば、少量の飲酒ができる時もあります。
もちろん飲みすぎや毎日飲むのは避けるべきですが、お酒をいつまでも楽しみたい場合は、アルコールの摂取の基準をきちんと守って行く必要があると言えます
お酒は「百薬の長」と言われていますが、度が過ぎた量のお酒やアルコールの摂取は、糖尿病、糖尿病合併症だけではなく、心筋梗塞や脳梗塞などの疾患を生む場合があります。
せっかく普段の食事で健康管理ができていても、1度の飲酒でそれが台無しになる時もありますので、少量を守るようにしましょう。普段の食生活の中でも、お酒を飲む時には適量を守り、毎日飲むのは控えるのが重要になります。