早朝高血圧と夜間高血圧とは?早朝高血圧・夜間高血圧の原因は?
一言で高血圧といっても様々なタイプがあります。中でも最近非常に危険な高血圧のタイプとして注目されているのが、早朝高血圧と夜間高血圧です。
高血圧の方は常に血圧が高い状態である場合もあれば、時間帯によって一時的に血圧が上昇する場合もあります。
早朝高血圧と夜間高血圧は、時間帯によって血圧が上がるタイプの高血圧ですが、それぞれどういった症状なのでしょうか。
そこで、早朝高血圧と夜間高血圧について、また早朝高血圧と夜間高血圧の原因は何なのかについてまとめました。
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早朝高血圧と夜間高血圧とは?
私たちの血圧は常に一定ではなく、時間帯によって変化します。血圧の変化としては、就寝中の深夜に最も血圧が低くなり、起床に向けて徐々に血圧が上昇していくというのが通常の流れです。
1日の内で血圧が変化することを血圧日内変動と言いますが、こちらは特に何かしら異常があるというわけではなく、誰にでも見られるものです。
ただ、早朝高血圧、そして夜間高血圧は、通常とは異なる血圧の変化が起きている状態になります。では、それぞれ具体的にどういった症状なのか見ていきましょう。
早朝高血圧の症状とは?
早朝高血圧の症状とは、文字通り早朝の血圧が高くなる高血圧のタイプです。血圧が正常な方でも夜から朝にかけて血圧は上昇していきます。
ただ、早朝高血圧の場合は、正常に基準値超えて異常なほど血圧が高い状態になってしまうのです。
夜間高血圧の症状とは?
夜間高血圧の症状とは、夜間の血圧が高くなるタイプです。血圧は活動が低下する夜間に最も低くなるのが通常の変化です。
ただ、夜間高血圧の場合は、夜間になっても血圧が下がらない、あるいは昼間よりも血圧が高い状態になります。
早朝高血圧や夜間高血圧の原因は?
早朝高血圧や夜間高血圧の原因は様々ありますので、一概には言えません。ただ、早朝高血圧や夜間高血圧の原因として代表的なものはいくつかあります。
下記に該当する場合は、気が付かないうちに早朝高血圧、もしくは夜間高血圧になっている可能性もありますので要注意です。
糖尿病や腎臓病
糖尿病や腎臓病など、自律神経に異常をきたす病気があると、夜間に血圧が下がりにくくなりますし、そのまま朝も血圧が高い状態を保っている場合があります。
また、睡眠時に一時的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群も、呼吸が止まることで体がリラックスした状態にならず、夜間も血圧が下がらなくなってしまいます。
ストレスや睡眠障害
ストレスや睡眠障害は、自律神経の乱れを引き起こす大きな原因になります。自律神経が乱れることで、夜間に血圧が下がって朝にかけてゆるやかに上昇するという正常なリズムをとれなくなります。
特に、睡眠不足や不規則な生活は、慢性化、あるいは長期化すればするほど危険性が高くなります。
夜間の過度な飲酒
アルコールを摂取すると喉が渇くという経験は誰でもあると思いますが、過度な飲酒は脱水症状を引き起こします。
また、アルコールを摂取しすぎてしまうと、質の良い睡眠をとることも難しくなりますので、夜間の血圧も上がり、早朝も高血圧の状態になりやすいと言えます。
早朝高血圧や夜間高血圧は危険性が高い?
早朝高血圧や夜間高血圧は、非常に危険性が高い高血圧のタイプだと言われています。
というのも、早朝や夜間に血圧を測定することがあまりないため、仮に早朝や夜間だけ血圧が上がるタイプの方は、そもそも高血圧であることに気がつきにくいのです。
そのため、早朝高血圧や夜間高血圧タイプの場合は、高血圧の発見が遅れて症状が重症化し、手遅れになる場合もあります。
早朝高血圧や夜間高血圧は、体にかなりの負担が掛かっていると言われており、実際に早朝に心筋梗塞や脳卒中で亡くなる方も多いのです。
早朝高血圧や夜間高血圧は特に気が付きにくいタイプの高血圧となりますので、もし健康診断などで血圧の異常を指摘された方、あるいは血圧が気になる方は朝と夜にも自分で血圧を測定するようにしましょう。