糖尿病のリスクを高める食べ方は?早食いや大食いは血糖値が上がりやすい?
糖尿病の予防や改善を行う上では、食事の内容が非常に重要になりますが、どういったものを食べるかだけではなく、食べ方にも注意が必要です。
仮に、食べているものが問題ないとしても、食事の仕方によっては糖尿病を発症しやすくなってしまうのです。
糖尿病の発症リスクを軽減するためには、食事の内容はもちろん、食べ方にも気を付けるようにしましょう。
そこで、糖尿病のリスクを高める食べ方について、また早食いや大食いは血糖値が上がりやすいのかについてまとめました。
糖尿病のリスクを高める食べ方は?
糖尿病のリスクを高める食べ方とは、血糖値を急激に上げてしまう食べ方です。私たちは食事をすると、腸から糖が吸収されますので、血糖値が上がります。
ただ、血糖値が上昇すると、インスリンが分泌されて血糖値を緩やかに下げてくれますので、正常な血糖値に戻ることができます。
しかし、血糖値が急激に上昇してしまうと、インスリンの分泌が間に合わずに、血糖値が高い状態が続いてしまうことになります。
高血糖の状態が続くと、細胞が劣化して肌荒れや老化を引き起こすといったリスクもありますが、当然糖尿病を発症するリスクも高まります。
早食いや大食い、ダラダラ食いは血糖値が上がりやすい?
血糖値が上がりやすく、糖尿病の発症リスクが高まる具体的な食べ方としては、早食いや大食い、ダラダラ食いが代表的です。
大食いはもちろんですが、早食いやダラダラ食いも、食べている量を把握しにくくなりますので、結果として食事の量が多くなり、血糖値の急激な上昇を招きやすい食事の仕方になります。
食べ方は無意識のうちに習慣化しているものですので、日頃あまり気にせず食事をしているという方は、知らず知らずのうちに糖尿病になりやすい食べ方をしている可能性があります。
早食いで血糖値が上昇する理由
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食事の時間が極端に短い早食いは、男性に多い食べ方です。血糖値を下げる作用のあるインスリンは、食事をすればすぐに分泌されるというわけではなく、血糖値が上がったことに反応して徐々に分泌されます。
そのため、早食いをするとインスリンの分泌が血糖値の上昇に間に合わず、血糖値を下げることが出来なくなります。
大食いで血糖値が上昇する理由
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大食いは一度に大量の食べ物を摂取することになりますので、当然血糖値も一気に上がります。また、日常的に大食いの食習慣になっていると、頻繁に分泌されるインスリンに体が慣れてしまいます。
そうなると、インスリンが分泌されても血糖値が下がらないという状態になってしまいますので、糖尿病を発症するリスクがかなり高まります。
ダラダラ食いで血糖値が上昇する理由
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1時間半や2時間程度かけて食事をするダラダラ食いは、常に胃腸が動いている状態となりますので、胃腸に大きな負担がかかり、消化不良を起こしやすくなります。消化が正常に出来ていないと、インスリンの働きを阻害し、血糖値が下がりにくくなってしまうのです。
ゆっくりと食事をすることは良いことですが、長時間ダラダラと食べ続けるのは逆効果になります。
血糖値の上昇を緩やかにする食事の仕方は?
誰でも食事をすれば血糖値が上がりますが、糖尿病の発症リスクを下げるためには、血糖値の上昇の仕方を緩やかにすることが重要となります。
血糖値を急激に上昇させなければ、インスリンも正常に作用しますので、高血糖の状態が続くこともありません。
血糖値の上昇を緩やかにする食べ方としては、まず第一にしっかりと噛んでゆっくりと食べることが重要です。
また、腹八分面を心がけ、暴飲暴食に注意することも大切になりますが、食事をする間隔にも注意が必要です。
食事の時間は最低でも2時間~3時間は空ける
食事をした際の血糖値のピークは、個人差もありますが、食後1時間ほどが目安となります。
そのため、食事をしてから1時間程度で、何か食べてしまうと、血糖値のピークが下がらずに、高血糖の状態が続いてしまうことになります。
食事はもちろんですが、おやつなどの間食を摂る際には、最低でも2時間程度、できれば3時間以上の時間を空けるようにすると血糖値が下がりやすくなります。