高血圧のリスクとは?高血圧による病気のリスクとは
高血圧とは、慢性的に血圧が高い状態を言います。私たちの血液は心臓の働きで、体中に送り出されます。
血液を送り出す圧が高いと、身体に様々な負担が掛かります。高血圧の状態が続くと、様々な病気を引き起こしやすくなります。
厚生労働省が平成23年に行った調査によると、高血圧性の疾患を患っている患者数が全国で906万人いるという結果が出ています。医療費は合計で1.9兆円にも及んでおり、非常に大きな割合です。
高血圧で発症する病気は多く、高血圧は私たちの身体に重大な影響を与えます。
高血圧のリスクとは
高血圧のリスクとは、高血圧の状態を放置すると、私たちの身体の各所に負荷が掛かり、様々な病気を引き起こすリスクが高まります。高血圧が続くと重大な病気になる割合は増加します。
まず、高血圧で一番注しなければいけないのは脳卒中や脳梗塞です。高血圧で脳の血管に負荷が掛かると発生しやすくなります。血圧が最高値から10mmHg高くなると、脳卒中のリスクが男性で20パーセント、女性で15パーセントも増加すると言われています。
また、心筋梗塞などのリスクも高くなります。心筋梗塞や脳卒中は非常に死亡率が高くなりますので、高血圧を放置するのは非常に危険です。
高血圧による病気のリスク
高血圧による病気のリスクとは、高血圧は、血管を流れる血液の圧力が高いという状態です。高血圧になった時には、圧力に耐えられるだけの血管が必要になります。
また、高血圧によって血液の流れが速くなると、血管内部に血液中の成分が付着しやすい状態になり、血管の内部が狭くなります。コレステロールなどの脂質が血液の流れを妨げるのです。
高血圧は、血管や血液の圧力の異常です。血管が通う、身体の各所で病気が発生するリスクは高血圧である限り、高まります。
脳卒中、脳出血
もし、血管が血液の圧力に耐え切れず、破損した場合、身体の内部で出血を引き起こします。もし、それが脳の毛細血管であった場合、脳出血となり、言語障害や運動障害になる可能性が高くなります。
脳は、身体の様々な機能を統括する重要な機関です。重要な機能に障害が発生すると、下半身不随になる場合もあります。
心筋梗塞
血圧による血管の異常は脳だけではなく、心臓などに直接影響を与えます。心臓周囲の血管が詰まると、心臓を動かす筋肉に血液が送られなくなり、細胞が壊死します。
心臓が止まる危険性もあります。心臓が止まることを心筋梗塞と呼びます。心筋梗塞の場合、身体に異常が出ます。胸を締め付けられるような痛みが現れますので、異常を感じたら、すぐに病院で対処する必要があります。
慢性腎臓病
高血圧の場合、腎臓にも影響を与えます。腎臓という器官は血液をろ過する働きを持っています。血液の流れが速すぎたりすると、腎臓機能が低下します。
腎臓の機能は、年齢と共に低下すると言われています。しかし、高血圧になると、急速に腎臓の機能が低下する恐れがあります。
高血圧は、私たちの身体の器官、血管に負担を掛ける症状です。血管というのは、身体の中に無数に存在していて、足から脳内までくまなく張り巡らされています。
特に、脳などの器官には、非常に細かな毛細血管が存在します。もし脳にある毛細血管が高血圧によって、破裂すると、重大な病気になる場合があります。高血圧という症状は、私たちの身体の中にある器官、全てに影響を与えるといっても過言ではありません。
高血圧は、計測器で簡単に調べられます。毎日の健康を維持する際は、非常に重要なポイントになりますので、高いと感じた際には、食生活などを改善するように心掛けるのが大切です。年齢と共に高血圧症の割合は高くなります。
しかし、高血圧と診断された方のほとんどが、治療や対策を行わないのが現状です。高齢になればなるほど、高血圧は改善しにくくなり、病気のリスクも増します。高血圧は、なるべく早い段階から対策を行うのが重要です。