糖尿病の急性合併症を治療するには？急性合併症を予防する効果的な方法は？
糖尿病の急性合併症は、神経障害や網膜症などの慢性合併症に比べて非常に緊急性の高い症状となりますので、放置しておくと生命の危機に陥る可能性があります。
そのため、糖尿病の方は急性合併症を発症しないように予防を心がけることが重要となりますが、もし発症してしまった際には早急に治療を行う必要があります。
そこで、糖尿病の急性合併症を治療するにはどうしたら良いのか、また急性合併症を予防する効果的な方法についてまとめました。
糖尿病の急性合併症を治療するには？
糖尿病の急性合併症には、糖尿病ケトアシドーシスと高浸透圧高血糖症候群があり、どちらも発症時には大至急適切な処置をする必要があります。
糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群は、発症すると臓器に多大な負担がかかります。
また、糖尿病の急性合併症では、血栓ができて血流が滞り、動脈が詰まってしまう場合もあります。
一般的な糖尿病の治療では、食事療法や運動療法、薬物治療による血糖コントロールが基本となりますが、急性合併症の場合は発症した時点で一刻も早い全身治療が必要となるのです。
糖尿病の急性合併症とは？急性合併症の種類や症状は？慢性合併症との違いは？
糖尿病ケトアシドーシスの治療方法
糖尿病ケトアシドーシスの治療では、まず水分や電解質を投与する輸液という治療が第一に行われます。また、補助的にインスリンの投与も行います。
他にカリウムの濃度が低下する低カリウム血症が見られるようであれば、カリウムの補充も必要になります。
糖尿病ケトアシドーシスの治療は、1時間～2時間ごとに症状を確認し、必要な処置を行うのが基本となりますので、症状が落ち着くまでは集中治療室での治療となることが多いでしょう。
高浸透圧高血糖症候群の治療方法
高浸透圧高血糖症候群の治療も糖尿病ケトアシドーシスと同様に、電解質や水分を補う輸液がメインで行われます。
また、輸液と併せてインスリンも投与し、急激に上昇した血糖値を下げて、浸透圧を正常に戻すための処置が行われます。
糖尿病ケトアシドーシスの治療でも同様ですが、高浸透圧高血糖症候群の治療を行う際も血糖値が徐々に低下するように慎重に治療を進める必要があります。
糖尿病の急性合併症を予防する方法は？
糖尿病の急性合併症を予防するには、まず日頃からしっかり血糖コントロールを行うことが重要となります。
特に、既に糖尿病と診断されている方は、急激なインスリン不足を起こさないために、きちんと治療を継続して行うことが急性合併症の予防に繋がります。
逆に、糖尿病の治療を勝手に止めてしまうと、急性合併症を発症するリスクが高くなりますので、注意が必要です。
血糖コントロール
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食生活や運動習慣を見直して、血糖値を正常に保つようにしましょう。既に糖尿病の診断を受けている場合もちろんですが、急性合併症は糖尿病と診断されていない場合も発症するケースがありますので、日頃から糖質に注意して生活をすることを心がけることが大切です。
糖尿病治療の継続
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急性合併症は、糖尿病患者の方が勝手に治療を中断した場合に発症することが多くあります。特に、インスリンの投与による治療を行っている場合は、治療を止めてしまうと急激なインスリン不足に陥り、急性合併症を発症することがありますので、決して自分の判断で治療を中断してはいけません。
急性合併症を防ぐには糖尿病の改善が最も効果的
糖尿病の急性合併症は、発症すると命に関わる非常に恐ろしい合併症です。
そのため、糖尿病の方は日頃から血糖コントロールや治療を継続して行い、急性合併症を発症しないように十分注意する必要がありますが、一番良いのはもちろん大元の糖尿病を改善することです。
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