糖尿病とうつ病の関係とは?糖尿病だとうつ病になりやすい理由は?
糖尿病になると、うつ病になりやすいという話を聞いたことはないでしょうか。もし、糖尿病の患者さんがうつ病を発症してしまうと、糖尿病の治療に加えてうつ病の治療も行わなければならなくなりますよね。
そうなると、身体的にも精神的にも多大な負担が掛かることになりますが、そもそも本当に糖尿病だとうつ病を発症しやすくなるのでしょうか。
そこで、糖尿病とうつ病の関係について、また糖尿病だとうつ病になりやすい理由についてまとめました。
糖尿病とうつ病の関係とは?
糖尿病とうつ病には、実は深い関係があります。一見すると糖尿病とうつ病には特に関連性はないように思えますよね。
糖尿病は身体的な病気、一方うつ病は精神的な病気となり、もちろんそれぞれ異なる疾患となります。
ただ、実際には糖尿病の患者さんはうつ病を発症しやすく、逆にうつ病の患者さんも糖尿病を発症しやすいという関係性があります。
当然全ての糖尿病患者がうつ病になる、あるいはうつ病患者が糖尿病になるというわけではありませんが、疾患のない方に比べると糖尿病、あるいはうつ病を発症する可能性が高いとされています。
では、なぜ糖尿病を患っていると、うつ病を発症しやすくなってしまうのでしょうか。
糖尿病だとうつ病になりやすい理由は?
糖尿病だとうつ病になりやすい理由は、まず自分が糖尿病であることによるストレスや不安が大きいと言えます。
また、糖尿病になったことで行わなければならない治療が大きな負担、多大なストレスとなり、うつ病を発症しやすくなってしまうのです。
病気に対する不安
誰しも自分が糖尿病であると診断されたら、かなりショックですし、今後の生活や自分の体に対する不安を抱きますよね。
糖尿病でうつ病を発症するタイミングとしても、糖尿病であると診断されたり、合併症の症状を指摘された時が多いと言われています。
糖尿病というのは一般的にも重度の疾患だと認識されていますので、それだけ精神的なショックや混乱も大きいということです。
治療に対するストレス
糖尿病になると、当然症状を改善するため、また合併症を予防するための治療を始めなければなりません。
どういった治療を行うかは症状の程度によって異なりますが、比較的軽度の症状でも食事療法や運動療法は必要となりますよね。
そうなると、好きな物を好きなように食べられない、決められた運動をしなければならない、血糖値を自分で測定しなければならないなど、これまでは無かった制限が出てくるようになります。
生活習慣を変えなければならないというのは、かなりのストレスとなりますので、結果的にうつ病の発症につながってしまうのです。
うつ病を発症すると糖尿病の症状も悪化する
糖尿病とうつ病には、上記で記載した通り深い関連性がありますので、糖尿病と診断された際にはうつ病の発症にも注意する必要があります。
また、糖尿病を患っている患者さんがうつ病を発症すると、糖尿病の症状も悪化してしまうケースが多いのも事実です。
というのも、うつ病の代表的な症状は、意欲や集中力の低下、気分の落ち込みやイライラ、倦怠感などです。
そのため、糖尿病患者がうつ病を発症すると、食事や運動などの自己管理をしっかりと行うことが難しくなってしまうのです。
そうなると、結果的に合併症を発症しやすくなり、身体的にも精神的にもますます状態が悪化していきます。
糖尿病とうつ病の併発は非常にリスクが高く危険だと言えますので、糖尿病と診断された際には、身体的なケアだけではなくメンタル面にも注意することが重要です。