血圧サージとは？意味や症状は？血圧サージが起こる原因は？
血圧サージとは、血圧が急激に上昇する現象です。血圧サージは、高血圧の方だけではなく、普段は特に血圧に異常がない方にも起こる可能性があります。
突発的に血圧の急上昇を繰り返す血圧サージは非常に危険です。血圧サージが起こると、血管が多大なダメージを受け、脳卒中のリスクが非常に高くなり、最悪の場合死に至ることもあるのです。
そこで、血圧サージの意味や症状について、また血圧サージが起こる原因は何なのかについてまとめました。
食事制限不要！たった5分の簡単ストレッチだけで血圧が下がる！
血圧サージとは？血圧サージの意味は？
血圧サージの「サージ」とは、英語で波のように押し寄せるという意味から、「急上昇」や「波」という意味で使われます。
血圧サージは正式な医学用語ではありませんが、血圧が波のように急激に上昇する現象を血圧サージと呼んでいます。
私たちの血圧は、常に一定というわけではなく、1日の中で緩やかに変動を繰り返しています。
ただ、血圧サージは正常な血圧の方でも、何の前触れもなく急激に血圧が症状しますので、血管や臓器に大きな負担がかかり、脳卒中や脳梗塞などのリスクを高めます。
しかし、血圧サージは健康診断などでは異常が見つかりにくく、無意識のうちに血圧の急上昇を繰り返している場合が多いのです。
血圧サージの症状は？
血圧サージが起きた際の症状としては、高血圧でよく見られるめまいや頭痛、吐き気や息切れ、胸痛や腹痛などの症状が挙げられます。
ただ、血圧サージは急激な血圧の症状となりますので、仮に起こっても症状を自覚することが難しい場合が多くあります。
しかし、自覚症状のないまま血圧サージを繰り返していると、突然脳卒中や心不全などの重大な病気を発症し、意識を失ってしまったり、最悪の場合はそのまま死亡するケースもあります。
血圧サージが起こる原因は？
血圧サージが起こる原因は様々ありますが、原因の1つとして挙げられるのが、自律神経の乱れです。
血圧は自律神経の交感神経と副交感神経によって上昇、下降がコントロールされています。
そのため、自律神経が乱れると、血圧のコントロールが上手くいかず、血圧サージに繋がる場合があります。
また、他にもお酒やタバコ、急激な気温の変化やストレスなども血圧サージを引き起こす代表的な原因となります。
自律神経の乱れ
-
就寝時は副交感神経によって血圧は下がり、起床すると交感神経の働きで血圧が上がります。
そのため、起床時は副交感神経と交感神経の切り替えで自律神経が乱れやすくなり、血圧が急激に症状する場合があります。
気温の急激な変化
-
急激な気温差は、血圧に多大な影響を与えます。温かい室内から寒い屋外に出たり、逆に熱い外から冷房の効いた室内に移動する際には、血圧の急激な上昇、下降が起こる可能性が高くなりますので、非常に危険です。
アルコールの摂取
-
アルコールは少量であれば血圧を下げる働きがありますが、過剰に摂取すると血圧の上昇に繋がります。お酒の飲み過ぎは、就寝中の血圧の下降を妨げ、起床時に血圧が急激に上がるリスクが高まります。
喫煙
-
タバコに含まれるニコチンには、血圧を上げる作用があります。そのため、喫煙を続けていると、高血圧の状態になりやすく、血圧サージが起こる危険性も高くなります。
ストレスや緊張
-
ストレスや緊張は、交感神経を活発にさせますので、血圧の上昇に繋がります。そのため、頻繁にストレスを感じていたり、緊張した状態が続くと、血圧サージも起こりやすくなります。
血圧サージは朝や夜に起こりやすい
血圧サージについては現在も研究が進められていますが、血圧の急激な上昇は朝や夜に起こりやすいというデータがあります。
朝に起こる血圧サージは、モーニングサージと呼ばれ、起床時や起きてから数時間経過した後に急に血圧の上昇が見られる場合が多いとされています。
また、就寝中に無意識のうちに血圧の急上昇を繰り返しているというケースも少なくありません。
血圧サージは、高血圧の方だけではなく、血圧が正常値の方にも起こり得る現象となりますので、自分は血圧が高くないから大丈夫とは言い切れないのです。
